

感染の恐れのない安全な医療用の接着剤を、京都大再生医科学研究所の玄丞烋【げんしょうきゅう】・助教授らと、バイオベンチャー企業の「ビーエムジー」(京都市)が共同で開発した。
医療用接着剤は、血管や臓器の止血や肺の空気漏れなど、外科手術で広く使われている。現在、主流の「フィブリンのり」は、血液の成分が原料のため、ウイルス感染の恐れが完全にはなくならない。
研究チームは、輸血時に使用する血漿【けっしょう】増量剤や食品の増粘剤に用いられる多糖類の一種のデキストランと、抗菌剤に使用されているポリアミノ酸を混合すると、固まったあと自然に分解することに注目。混合比による化学反応の違いなどを利用して、固化や分解までの時間を自由に調節できる接着剤を作った。玄助教授らは、原料はいずれも食品添加物に使われているので、安全性が高く、接着力はフィブリンのりの4〜5倍あるとしている。
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京都大学再生医科学研究所のグループが、食品添加物の糖などを利用して手術の際の組織接合や止血に使う医療用接着剤の開発に成功、14日に東京であった繊維学会で発表した。現在は血液からつくる「フィブリン糊【のり】」が広く使われているが、安全性や強度に課題があるといい、同研究所の玄丞烋【げんしょうきゅう】助教授(生体材料学)は「原料は食品添加物なのでいずれも安全。数年後の実用化を目指したい。」と話している。
新接着剤は、増粘剤などで利用される糖の一種デキストランと、食品保存料として使われるポリリジンが原料。ネズミや犬の実験で、フィブリン糊より高い止血効果や接着力を示し、傷が治った後は自然に分解されることも確認した。
現行のフィブリン糊は、人の血液に由来するためウイルスによる感染の可能性が否定しきれない。
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高分子の糖などを原料にした新しい医療用接着剤を、京都大再生医科学研究所の玄丞烋助教授(生体材料学)と医療用材料会社「ビーエムジー」(京都市南区)が開発した。接着力が強く肺や血管などさまざまな手術に利用でき、安全性も高いという。東京で開かれている繊維学会年次大会で14日、発表した。
縫合や止血などに用いる医療用接着剤は、血漿【けっしょう】から作るフィブリンのりやシアノアクリレート(瞬間接着剤)などが使われている。前者は接着力が弱く、人の血液から製造するため肝炎ウイルスなどの感染の危険性が否定できない。後者は柔軟性がない上、体内での分解が遅く毒性も高いなどの欠点があった。
玄助教授らは、細菌が作る高分子で医薬品などに使われる糖「デキストラン」と、抗菌剤として食品に添加されている「ポリリジン」などを原料に接着剤を開発した。フィブリンのりの4−5倍の接着強度があり、柔軟性も高い。ラットの心臓や犬の肺の実験で、止血や空気の漏れを防ぐ高い効果があることを確かめた。
毒性は極めて低く、ウイルス感染の危険性もない。原料の配合を変えれば体内での分解速度を数時間から数週間まで調節可能で、さまざまな手術に利用できるという。
玄助教授は「今後、京大病院で治験を実施し、3、4年後をめどに実用化を目指したい」と話している。
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外科手術などに使われる医療用接着剤で、現在広く使われている血液製剤に比べ安全な上に安価な新接着剤「LYDEX(ライデックス)」(商標登録申請中)を京都大再生医科学研究所の玄丞烋【げんしょうきゅう】助教授と京大発医療ベンチャーのビーエムジー(京都市)が開発した。「医療費の抑制にも大きく貢献できる。3〜4年後には実用化したい。」としている。
医療用接着剤は心臓手術の血管止血などに使われ、現在は血液製剤のフィブリン糊が主流。国内市場は約140億円に上るが、血液が原料のため高価な上、C型肝炎感染のリスクもあった。
一方、ライデックスは食品添加物としても使われているアミノ酸と多糖類が原料。玄助教授によると、原料は安価で、使用する部位や治癒までの期間などに応じて接着剤が分解される速度も調節が可能。実験の結果、接着力もフィブリン糊に比べ4〜5倍強かった。
玄助教授は「接着力や安全性の問題から使えなかった部位にも利用でき、医療技術の向上が期待できる」と話しており、早ければ来年4月ごろから治験を開始するという。
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京都大学と医療ベンチャー企業のBMG(京都市、河西社長)は、食品添加物から手術中に血管や肺を修復する医療用接着剤を開発した。人の血液成分を含む従来品にあったC型肝炎に感染するリスクを抑制できる。使う部分に合わせて体内での分解速度も調節でき、癒着などを防げるという。早期の臨床応用を目指す。
14日まで東京・江戸川で開催された繊維学会で発表した。
肺の空気もれや、血管に空いた穴を閉じるためなど、縫うことが難しい部分には医療用接着剤が使われている。従来、よく使われていたのは人の血液中の「フィブリン」と呼ぶ成分を使う毒性が低いタイプ。しかし、1グラム当たり2万円と高価で、C型肝炎の感染する可能性が指摘されていた。
研究グループが開発した医療用接着剤は、食品の増粘剤としても使われる「デキストラン」と、抗菌剤として使われる「ポリリジン」を混ぜて使う。数分で固まり、その後の分解速度を数時間から数週間まで調節できるという。
ラットの心臓に針で開けた穴を封じると、3分後の出血量は従来品の半分以下で、素早く止血できた。また、ウサギの肝臓からの出血の止血や、イヌの肺の空気もれをふさぐこともできた。
今後、安全性の確認などを進めて臨床応用を目指す。完全に人工合成できるので、従来品の少なくとも10分の1の値段にできるとみている。
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京都大学と医療ベンチャーのBMG(京都市)は食品添加物から手術で使う医療用接着剤をつくることに成功、14日、都内で開かれた繊維学会で発表した。C型肝炎に感染する心配がなく安全性が高いという。
食品保存などに使う二種類の添加物を溶液にして混ぜ合わせて使う。動物実験で心臓の血管や肝臓からの出血を止めたり、肺の空気もれをふさぐことができた。添加物の成分を調整すれば体内で分解する時間の調節も可能。患部に合わせた最適な接着剤にすることができ、患者の負担軽減にもなるとみている。
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京都大学再生医科学研究所の玄丞烋【げんしょうきゅう】助教授(生体材料学)のグループは、食品添加物を用いた新しい医療用接着剤「ライデックス」の開発に成功した。現在は人間の血液などから作る血液製剤が最も多く使われているが、C型肝炎など感染症を起こす危険が指摘されていた。ライデックスはその危険がなく、接着力も高いという。東京都で開催された繊維学会で14日、発表した。
玄助教授は「肺や人工血管など、安全面から使用できなかった部位にも適用できる」と話す。
医療用接着剤は、止血や肺からの空気漏れ防止処置などに使用。しかし、血液製剤は1グラム当たり数万円と高価で接着力も低い。また感染症の危険もあるため、使用には患者の同意が必要。
ライデックスは、食品添加物の増粘剤と抗菌剤にデンプンなどを加えてそれぞれ合成した2種類の液体を使用直前に混合し、ゲル上にして塗布する。大量に作られている食品添加剤が主成分のため、1グラム当たり数千円に抑えられるという。
また、血液製剤に比べ4〜5倍の強度があり、柔軟性もあるためはがれないという。固まるまでの時間や体内で分解するまでの時間も、材料成分の濃度や量により調節できる。
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食品添加物として使われている材料を原料に、血管の止血など医療用の接着剤を開発したと、玄丞烋京都大学再生医科学研究所助教授(生体材料学)らが東京で開かれた繊維学会で14日、発表した。
これまでは、血液製剤を原料とするフィブリンのりが多く使われているが、高価でC型肝炎などの感染症の懸念があった。開発した接着剤は化学物質としては毒性が低く、値段が安く強力という。京大倫理委員会で承認を受け、2年以内に臨床試験を始めたいとしている。
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外科手術で広く使用されている医療用接着剤より、安全で安価な接着剤(LYDEX)を京都大学再生医科学研究所とビーエムジー(京都市南区)が共同開発し、14日の繊維学会で発表した。食品添加物を用いているため安くでき、従来の接着剤で懸念された感染症の心配もないという。3〜4年をめどに商品化を目指す。
開発に当たった京大の玄丞烋助教授によると、現在、広く使用されている医療用接着剤は血液製剤で、血液の凝固作用を利用して接着する。このため、C型肝炎など感染症が懸念されるという。
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