PLLA

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ポリ-L-乳酸 Poly-L-lactide

ポリ乳酸(PLA)は、ラクチド(乳酸の環状二量体)をモノマーとし、それを開環重合することにより得られます。L-ラクチドからポリ-L-乳酸(PLLA)が得られます。L-乳酸とD-乳酸は、その立体構造が異なるだけで化学的性質は同じであるため、得られるPLLAポリマーとPDLAポリマーもその立体構造が異なる以外に性質はほぼ変わりませんが、PDLLAポリマーは分子鎖の立体構造が、PLLAポリマーやPDLAポリマーとは違うため、異なった性質を示します。
 
化学名ポリ-L-乳酸 ポリ-L-ラクチド ポリ[オキシ(1-メチル-2-オキソエチレン)] ポリ[(3S,6S)-3,6-ジメチル-1,4-ジオキサン-2,5-ジオン)]
化学式−(CM3H4O2)n− −O−CO−CH(CH3)−
式量72.06266
CAS番号33135−50−1, 26811−96−1, 26161−42−2
性質結晶性,透明性, 耐熱性(ステレオコンプレックス化した場合)
 
 

ポリ-L-乳酸(PLLA)の仕様(例)

当社の代表的なPLLAポリマーの仕様を以下に示します。
試験項目規格
ポリマー同定標準PLLAのIRスペクトルと一致すること。
分子量(MW)MW = 200,000 − 280,000
融点(Tm)Tm = 180 − 195 (℃)
粒度目開き500 µmの篩いを通過しないこと。
外観異物の混入がないこと。 基本色:白 濃い場合:赤みを帯びた黄色みのうすい灰色(アイボリー), または、明るい灰みを帯びた黄(ベージュ)。 (目視検査)外観
※上記以外のPLLAポリマーをご希望の場合は個別にお問い合わせ下さい。
 ご要望に沿ったPLLAポリマーを重合いたします。
 
 

ポリ-L-乳酸(PLLA)の形状と用途

PLLAポリマーは、主として生体吸収性骨固定材に加工されて上市されている他、癒着防止膜やステント等としても使用されています。また、PDLAとステレオコンプレックス(sc PLA)を形成した場合に、融点の上昇や力学的性質の向上等が起こるため、sc PLAとしての研究開発が進められています。
形状と用途を以下の図中カラーで示していますが、これら以外にも多様な形状へ加工したり広範な用途の可能性があります。
 
 
 
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